英雄ペルセウス
ペルセウス、ヘラクレス、テセウス。
これらはギリシャ神話に出てくる英雄たちの名前。
英雄とは、神と人間の間に産まれた者。
誰もがひとつくらいはその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、彼らにどんな物語があるのか詳しく知っている人は少ないと思います。
まずは英雄のなかの英雄ペルセウス、彼について学んでみましょう。
輝かしい功績を挙げたペルセウスですが、その出生はとても悲しいものでした。
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序盤
シリーズ前話までのおさらい
・三世代にわたる親子闘争の末にゼウスが最高神に就任
・ゼウス、ハデス、ポセイドンを中心とする神々の存在
・時代が下るにつれ四季や農耕が始まり人類が産まれるが、やがて神々は人類を見限り天界に移り住む
シーン①
英雄ペルセウスの悲しい出生
神託の実現を恐れる父によって塔に幽閉される娘ダナエ
そこにゼウスが現れ、妊娠するダナエ
しかし、父によって息子ペルセウスとともに島に流される
シーン②
流れ着いた島の領主の悪だくみに乗せられて怪物ゴルゴンを退治するはめになる
シーン③
アテナとヘルメスの助力により最強の防具や武器を得るペルセウス
二人から授かった必勝の作戦により見事に退治する
帰還途中、囚われの美女を見て父親ゼウス譲りの血が騒ぐペルセウス
ギリシャ神話中、最強の男ヘラクレス
ペルセウスの血筋を引き継ぐヘラクレス。
彼は産まれながらにしてゼウスの正妻ヘラの憎しみを買い、その制裁のため試練の人生を歩む。
果たしてどのような試練が待ち構えていたのか。
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シーン①(ペルセウスの物語つづき)
ええっ?!助けたアンドロメディアには婚約者がいた。(なんと!)
そして怪物退治から戻ったペルセウスは、母の危機を救う。
ペルセウスが戻るとの報を受けて祖父である王は行方をくらますが、悲劇が起こる。
シーン②(ヘラクレスの物語スタート)
ペルセウスとアンドロメディアの血筋を継ぐ美女アルクメネ、その元にあの男が現れる。
ゼウスが夫に扮して一夜をともに。
アルクメネは、夫とゼウスそれぞれとの子供を同時に妊娠する。
(出た、神話によくある荒唐無稽な話!)
ゼウスとの間に産まれたヘラクレス。
彼に対するゼウスの正妻ヘラの憎しみは激しく、赤子であっても容赦なかった。
しかし、奇しくもその制裁がヘラクレスの最強伝説を生むことになる。
シーン③
ヘラクレスに与えられた数々の試練のうちの一つに、アマゾネスの女王に関する者がある。
あるとき女性しかいない戦士の部族アマゾネスの女王の帯を持ち帰ることを課された。
女王にうまく取り入ることで難なくミッション達成。
そのように見えた矢先、ヘラによる妨害で状況が一変する。
果たしてその首尾は如何に。
テセウス、人間の子でありながらヘラクレスになりたかった男
「テセウスの船」という言葉に名を遺す英雄テセウス。
彼はヘラクレスが活躍している時代に生まれ、その活躍に憧れを抱いた。
そして彼のように強くなりたいと願った。
彼はどのようにして英雄となったのか。
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シーン①(ヘラクレスの物語つづき)
当初は10個であったはずが12個に増えた試練。そのラスト2つ。
一つは黄金の林檎を持ち帰ること。
林檎の所在がわからず困るヘラクレスは、罰を受けているあのプロメテウスを助ける。
彼の助言によりその弟アトラスに会いに行く。
ちなみにアトラスも兄と同様、罰を受け天界をたった一人で支えていた・・・
アトラスのもとから無事に黄金の林檎を持ち帰ったヘラクレス。
彼を待っていたのは、怪物ケルベロスの生け捕りという最後の試練であった。
ケルベロスのいる冥界に向かいハデスに会う。
最後は、腕力ではなく交渉力で解決するという成長を見せ、最後の試練をも乗り越えたヘラクレス。
シーン②(ヘラクレスを襲う最後の悲劇)
とある事件で悪いケンタウロスを退治する。
そのケンタウロスが死に際に妻に向かってある言葉を吐く。
その言葉が、のちに悲劇を招くことになる。
一部始終を天界で見ていたゼウス。
ゼウスがヘラクレスの魂を天空に招き、やがてヘラクレスは星座になる。
シーン③(テセウスの物語スタート)
ヘラクレスの活躍を聞きながら生まれ育ち、彼に憧れる少年テセウス
アテナイ王の子として産まれるも、その出生を母から秘せられる。
やがて強く育ったテセウスはその出生を聞かされ、父の元に戻る。
若い男女7人ずつを怪物に貢がないといけないという事情を父から聞いたテセウスは、怪物退治の旅に出る。
ヘラクレスになれなかった男、テセウス
怪物退治の旅に出たテセウスであったが、その首尾はどうであったのか。
結果的に退治は成功するのだが、そのあとに待ち受けていた運命は意外なものであった。
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シーン①
王ミノスがポセイドンの怒りを買ったために、その妻パシパエに呪いがかけられる。
その呪いとは牛に恋をしてしまうというもの。
パシパエは島にいる暴れ牛を好きになってしまい、なんとかその牛に近づくためダイダロスに牝牛の着ぐるみを作らせる。
パシパエはその着ぐるみの中に入って牛と恋愛をする。
その結果、パシパエと牛との間に怪物ミノタウロスが産まれる。
怪物を放置できないミノスは、ダイダロスにミノタウロスを閉じ込める迷宮を作らせる。
シーン②
怪物退治にアテナイからやって来たテセウス。
そのテセウスに好意を持つ、ミノスの娘アリアドネ。
彼女は迷宮から出るための秘策をテセウスに授ける。
テセウスはミノタウロスを退治し、その秘策のおかげもあって迷宮から生還する。
秘策を考案したのは実はダイダロス。
そのことがミノスにバレて彼は息子イカロスとともに幽閉される。
二人が幽閉から脱出する際の逸話が、有名なイカロスの翼の話である。
シーン③
クレタ島から帰還したテセウスは、その後、ゼウスの娘であるヘレネを誘拐し妻にする。
さらに、親友の妻にペルセポネを迎えるために冥界のハデスのもとを訪れる。
しかし、ハデスの仕掛けた“忘却の椅子”の罠に嵌められてしまう。
そこにケルベロスを拝借しにハデスのもとにヘラクレスがやって来て、彼の嘆願により助けられる。
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